鍵専門用語ガイドリスト:インテグラル錠

横浜市の鍵屋

用語解説

インテグラル錠
インテグラル錠(Integral Lock)は、ドア、窓、または他のアクセスポイントの施錠機構と取り付けが一体化された錠前のタイプを指します。これは、一般的にセキュリティと利便性を向上させるために使用される施錠システムです。
インテグラル錠の主な特徴と用途について以下に説明します:

●一体化したデザイン
インテグラル錠は、取り付けや設置が一体化したデザインを持っており、ドアハンドル、ドアロック、ドアヒンジなどがほぼ一体化しています。これにより、施錠装置がよりシンプルで効果的に統合され、外部からのアクセスを制御しやすくなります。
●高セキュリティ
インテグラル錠は、一般的に高いセキュリティレベルを提供するために設計されています。鍵や施錠機構が本体に組み込まれているため、不正アクセスや鍵のピッキングが難しくなります。
●利便性
インテグラル錠は、施錠装置が一体化されているため、ユーザーにとって使いやすく、便利です。また、ドアハンドルを回すだけで簡単に施錠できる場合があります。
●多様な用途
インテグラル錠は、住宅、商業施設、オフィス、ホテル、学校などさまざまな用途に使用されています。特に、外部ドアやエントランスドアに頻繁に見られます。

インテグラル錠は、セキュリティを重視する状況や、シンプルで使いやすい施錠システムを必要とする場所で非常に有用です。建物のセキュリティとアクセス制御を向上させるために、慎重に選択されることが一般的です。

インテグラル錠の動作原理について
インテグラル錠の動作原理は、ドアノブやレバーハンドルと一体化された錠前本体の内部構造により施錠および解錠が一貫して行えるよう設計されておりノブやハンドルを回転させることで内部のスピンドルが回り、その力がラッチボルトへと伝達されることでドアの開閉が実現される仕組みとなっているため常時バネの力で突出しているラッチボルトがドア枠のストライクと噛み合うことで閉扉状態が保持され、内側からの操作ではノブやハンドルを回すことで直接的にラッチボルトが引き込まれ開扉可能となり、外側からの操作ではシリンダー錠によるキーの回転が中間のカム機構を介してスピンドルに力を伝える構造となっておりキー操作により施錠時はラッチボルトの動作が無効化される。ノブやハンドルを回しても内部メカニズムが連動しないことでドアは開かなくなり解錠時は再びスピンドルとカムの連動が復活することで通常の開閉が可能となるため単一の機構内に開閉操作と施解錠機能を持たせた構造は、取り付けや使用が簡便でありながら、内部構造は精密に設計されており施錠時にはドライバーや針金といった不正工具によるバイパス操作を防ぐ工夫や耐ピッキング性能を高めるディンプルシリンダーの組み合わせが用いられる場合も多い。
防犯サムターンや空転機構などが搭載されることで外部からの力学的な破壊行為や室内側からの不正開扉への対策が講じられており、こうした総合的な防犯構造がドア全体のセキュリティー性能を高める上で重要な役割を果たしているためインテグラル錠は住宅やオフィス、店舗など多様な建物に幅広く採用されており、簡易操作と高い防犯性を両立させた合理的な錠前システムとして現代の建築設備において欠かせない存在である。